2013年01月24日

NEBRASKA STREET紀行 #05 coda. 「STREET STAIN」

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NEBRASKAへ来て数日が経った、そこはまるで精神と時の部屋にでも入っていたかのような感覚の自分がいて、毎日、目の前で起こっている出来事がまるで映画のワンシーンのようで、人々の生活や風景、食べ物、この土地で起こった全てがこれまでの自分を超越していったようだった。僕はこれまで針の穴に糸を通すような思いで些細なキッカケを模索し、自分のスノーボーディングとやらに挑戦し新鮮さを保ち続けて来た、まるで怒りにも似た強い信念がこの僕を駆り立て今回の渡米を決意させた、そんな当時のメモにはこう記されていた。”自分を強くもって世界へ出れば…自分を強くもって、自分を強くもって、自分を強く……"たぶんこのときの自分は相当弱かったんだと思う。そんな己のスノーボーディングを貫く為に、ミッドウエストの門を叩いた。もう後戻りができないように。だ。その昔、マックダグやキッズノウのビデオを観て物事の見方が変わってしまったように、僕らがやってるスノーボードを映像や音声に記録し作品を創り、遺し、発信し続けるということはそれだけ未来のKIDSに影響力があるという事だと信じている。そのうち、僕たちも古き良き時代を生き、知る事になるのだろう。そして今、その古き良きを創り出しているのは紛れも無い僕たちでしかない。良くも悪くも時代は移り変わって行く。そんな誰でも知っている事実、だけどそれが最高に楽しんだものだけ手にする事ができる黄金の時代であってほしいと心から願う。僕がミッドウエストに遺した沁み(STAIN)は錆か、はたまた黄金か、ただ、それを決めるのは僕じゃないという事だけは確かで。振り返らずに前だけを向いて走り切りった僕はHOMEに一体なにを持ち帰ったのか。いや自分は何かを成し遂げ何かを持ち帰ってはいなかった。横を見るといつもの仲間達が笑って待っていてくれた。


thanks
Austen Young
Cody Beardsdorf
Krister Ralles
Sam Fenton
Riley Erickson
Jake Olson Elm
Danimals
Brandon Larson

2012 Feb3〜9 OMAHA NEBRASKA

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●NEBRASKA STREET 紀行 #01 [go to Nebraska]
●NEBRASKA STREET 紀行 #02 [Street rulez]
●NEBRASKA STREET 紀行 #03 [STREET PRIDE AS A MAN]
●NEBRASKA STREET 紀行 #04 [That`s What`s Up]
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2012年12月06日

NEBRASKA STREET 紀行 #04 [That`s What`s Up]

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前日の撮影ですっかりみんなと打ち解ける事ができた僕は朝から気分がよかった。実はこのトリップ中、毎朝の牛乳とフルーツ、水を欠かさないという事を意識していた。それは大概アメリカへトリップに出ると生活が雑になったり、食事の関係で体調も悪くなる、屁は臭くなるし、体臭も変わってしまうといったような事が僕がこれまで経験してたアメリカだった。もちろん個人差はあるしアメリカでの食生活を否定的に見ている訳ではない。

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初めてアメリカを訪れた時は"郷に入れば郷に従え"ではないけどいわゆるアメリカっぽいというイメージ先行の食生活を送っていた。ハンバーガー、ブリトー、ナチョス、BBQといった美味そうなものばっかりの(実際うまい)食事を続けていた、LAで吉野家とかうどん屋とかありえね〜とか意味不明な事もあの頃は言ってたかもしれない(笑)まあでもそういった無骨なアメリカのイメージやライフスタイル、そしてなによりスノーボード発祥の地を踏みしめているだけで気分が良かった。

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ただ、今、自分が立っているステージでそんな観光気分は通用しない事は確か…しっかり自分で体調は管理しておかないと…怪我は絶対に許されない。


「Yusaku!! その牛乳飲んじゃダメだ!!」


っと買い物をすましスーパーを出たばかりで大袈裟な妄想を膨らませ過ぎてた自分にAustenが凄い勢いで突っ込んで来た。どうしたんだと思ったら、どうやら手にしていた、というよりすでに飲んでた12oz(360mlくらい)の牛乳が4$もするんだという。

慌てて返品!はさすがに出来なかった…FUCK。

まあたしかにおいしかったけど…

こういった撮影が続くとなにかと切り詰めないといけないもので…買う前に気づけよって感じだけど…この頃にはウィスコンシンのBAD BOY、Austenも影響されて牛乳を飲むようになっていた(笑)実際に体調はよくなっているようだ。全然似合ってないけど。

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朝からスッキリ快調なクルーは今日もレールを求めて街へ繰り出す。

今日のスポットはオマハ市内の公園にあった細めのドンキーダブルダウン、ふだんは目の前の物も見えてないような奴らなのにスポットとなるとあんなに遠くに見える豆粒のようなレールも楽々発見できるようだ。

正直、このスポットは気が乗らなかった。真っ直ぐに見えるレールも実は曲がってるしキンクもかなりキツめ、おまけにKristerが2回目のトライで思いっきりレールに干されてるのを見てゾッとした。

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Cody,Austen,Kristerがトライし続ける中、みんなのアプローチやランディングのケアをする事しかできず歯がゆい時間だけが過ぎて行った。そんな中Austenが膝の古傷を負傷、2人でCodyとKristerを見守っていた。

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All E-gal eyes on Cody Beiersdorf

そしてCodyとKristerは予想通りのプロパーカットを遺した。

このスポットはもう無理かと思いかけてた時、ビデオグラフファーのRileyからレールをオーリーオーバーしてみないか?と提案があった。

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Riley Erickson

ほんまや、それやろ。

肩の力がスッと抜けていきなりリラックスできたのを覚えている。

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西日が公園の木々をすり抜けてサングラスが無いと少しまぶしい時間帯だった。

たぶん、Rileyのこのアイデアがなかったらトライしてなかったと思う。アイデアなんてものはいつでも浮かぶものではなく、この時僕はこの撮影のアンダープレッシャーから頭が働かなくなっていた。

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Yusaku Horii

そしてこの後、2トライでSTONPとBALD E-GALでの自身のビデオパートのラストカットをゲットする事ができた。

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メイク直後、みんなが YABAI〜!YABAI〜!と駆け寄ってくれたシーンは一生忘れる事は無いと思う。

地下室へ戻りPCを開くと静養中の仲間からメールが届いていた。

「思いっきり、目一杯、攻める時と遊ぶ時のコントロールを忘れずに。でもボチボチやで、お前には怪我して欲しくないからな。俺ももうすぐ復活出来るからこっちは任せといて〜。」

NEBRASKAを訪れる直前、ストリートの撮影中に起きた事故、その後の彼の様態が僕は気になって仕方が無かった。

そして文末にはHave a FUN!! Enjoy!! と締めくくられていた。

このメールを見て絶対に日本へ、地元へちゃんと持ち帰ろうと思った。

それが自分なりのWhats' upだと思ったからだ。

つづく…

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NEBRASKA STREET 紀行 #01 [go to Nebraska]

NEBRASKA STREET 紀行 #02 [Street rulez]


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posted by Yusaku Horii at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | NEBRASKA STREET 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月08日

NEBRASKA STREET 紀行 #03 [STREET PRIDE AS A MAN]

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good morning NEBRASKA!!

昨日の疲れを吹っ飛ばしてくれるような晴天が僕らの朝を迎えてくれた。

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深夜の作業もあってみんないきなし疲れ気味、水を飲んで、ゆっくりストレッチして、まずは近所のガソスタでコーヒーと牛乳、朝飯を購入。

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取りあえずは昨夜チェックしてたドンキーフラットバーへ、準備もそこそこに自然とセッションが始まり出す。

ぱっと見はイージーな鉄のフラットレールだが、実はかなり波打ってて最初ハマっても最後まで抜くのは難しかった。しかもドンキーの部分が老朽化していて(というか腐ってて取れてる)毎回抜け際がスケッチー(危なっかしい)だ。

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Austen Young//Back lip

この日のAusten Youngはキレていた、腐り落ちたドンキーに添え木をしてまたそれに当て込んだりして、レールの乗れ方が半端無かった。

CodyやKristerは早々に諦めてすぐ隣の昨日下準備をしていたダウンフラットダウンへ。

自分はまだまだ納得がいかずひたすらメイクを狙っていた。実は最初の方にレールに引っかかって膝を強打、レールの足に体ごと持って行かれて正直心が折れかけた。そして気がつくとドロップする前に毎回自分にこんな事を語りかけていた。

「まじでふざけんな、1人の日本人がアメリカでレール一本も抜けんと恥ずかしーないんか!」って…

既にファーストトライから5時間...隣のダウンフラットダウンのセッションはもちろん終了していた。

そして遂にレール1本に全く歯が立たない自分がどんどん情けなくなり怒りが言葉に変わった。

「くそったれっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

紛れもないアメリカの中心でクソを叫んでやった。

それでもフィルマーのSamは絶対僕を見放さないし、僕に対してネガティブな言葉は絶対吐かなかった。怒りに任せて滑ってる自分を最後まで冷静に見守ってくれていた。

このとき何度となくSamから「Get it!!」(いけるで!!)という言葉をかけられた、そしてその言葉に応える事ができないボロボロの自分にどうしようもない怒りがまたこみ上げて来る。

どんどん視野が狭くなり、そこにはとうとうアプローチとレールくらいしか見えていない自分がいた。

今思うとこれはスノーボードでもなんでもなく、ただただ孤独を作り上げそんな自分に唾を吐き中指をおっ立ててる阿呆だったと思う。

日が落ち、明かりはなくなった、体力的にももう限界だ。

LAST CHANCE 大袈裟にもこんな言葉が頭の中を巡った。ONE MORE GAMEはもうない。

びしゃびしゃになったGNARLY-DAYZEパーカーを脱ぎ捨て最後のアプローチ、最後のドロップイン。

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完敗だった。

腰を強打してうずくまってる自分をクルーがめちゃくちゃ慰めてくれた。

そして最後にAustenが真顔で僕に質問を投げかけた「どうしてあんなになってまでやるんだ、機械じゃないんだから、別にできなくてもいいじゃん。誰も気にせんでそんなの。」

確かに…まあなんせクルーの大切な時間をつぶしたのは事実だった。

反省まじりの顔で出た答えは

「意地…みたいなもんか、しらんけど」

この言葉を最後に今回のクルーとは完全に打ち解ける事ができた、本気でぶつかれば言葉はもはや関係なくて…クルーは超ダサイ自分を全部受け入れてくれた。

転け過ぎて、着替えも無く汗も冷えてパンツからパーカーから全部ぐしゃぐしゃの状態でみんなでいった晩飯はやけに居心地がよかった。

グルメなRileyが僕のサーモンソテーを見て「こんな内陸で魚はないわ」っていうのに対して「そんなんもうええて」と返せるようになっていた。

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休憩も束の間にまた次のスポットへ、今度はオマハ市郊外の医療施設内にあるジャンクレッジ。

ライトのセッティングからバンジー、声掛、全てがパーフェクト。

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Yusaku Horii//Method

昼間のモヤモヤを払拭するかのように、Austenのスーパーオーリーからはじまり、CodyのS/Wノーズプレスからの50-50 S/WB1アウト、僕も最後に気持ちよくメソッドをメイク。

終わりよければ全てよしとは言ったもんで、この日ほどみんなと打ち解けて嬉しい日はなかった。

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メソッドをメイクした直後にAustenからもらった言葉...

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「LIKE A BOSS!!」


hell yeah man I just fucking killed it!!

つづく…

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NEBRASKA STREET 紀行 #01 [go to Nebraska]
NEBRASKA STREET 紀行 #02 [Street rulez]

posted by Yusaku Horii at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | NEBRASKA STREET 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

NEBRASKA STREET 紀行 #02 [Street rulez]

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今回のクルーはライダーが4人、Cody Beiersdorf(Signal),Krister Ralles(Monument),Austen Young(Arbor)そして自分,同行するフィルマーが2人でSam Fenton(Bald E-gal) とRiley Erickson(Video Grass)の合計6人のパーティー。

荷物と撮影機材、投光器、発電機、発射台、人数分のスコップやらをかなり無理矢理全部詰め込んだサバーバンはひたすらなんにもない退屈な35号線をネブラスカ州へ向かって南下していった。

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ネブラスカへの道程は長く、Kristerは黙々と車を運転している。見た目がエミネムなAustenは様々なBad English(いわゆるスラング)を駆使して物事に対する不満をぶちまけラップしながらひたすら窓から見えた事故車を数えている。Rileyは大好きなスターウォーズネタで盛り上がっている。Samは家から持って来たクラッピー(ブルーギルの仲間)のフライをひたすら食っている。Codyはゾンビ顔でずっと寝ていた。

この時点では正直、誰がどこのライダーで誰がどこのフィルマーなのか全然しらなかった。というか、昨日のパーティーやら時差ボケやらでなんというか、かなりやられてて正直しんどかったので、まあなんというか身を任せていた。

約何時間たったのだろう、Austenが数える事故車が40台くらいをカウントした時に見えて来たのは「NEBRASKA…the good life」と書かれた歓迎的な看板。どうやらネブラスカ州へ入っていたらしい。完全にアメリカのどの辺だかも分からず。ミネソタへ行ったはずなのに次の日から全然想像してなかった土地にいる自分がいた。なんとういか、こう、ここどこやねん!っていう感じがものすごくあった。

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それより、雪降ってるのにチェーンもスタッドレスも履かずにのんきにハイウェイを爆走してるやつらの気が知れなかった。(自分たちもそうだけど)

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そら40台も事故るわ…

ネブラスカという場所は州の大部分を大平原が占めていて、標高差はほとんどない、つまり山が無い。スキー場ももちろん無い。しかも大概どのアメリカ人に聞いてもアメリカで一番退屈な土地だとか、全く用が無いとか、道が平坦過ぎて通過する事すら嫌いだ。とか、まあなんせイメージが悪いようで、しかもテレビや映画で出てくる「ネブラスカ」や「オマハ(都市)」という単語はだいたい田舎者をばかにする象徴的な意味合いで使用されるらしく、そんな事をいろいろと教わった僕はそんなネブラスカでどうすればよいのかと。

わざわざ山から100マイル以上も離れた土地でやることといったらSTREETしかない。

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さっきまでみんなダラダラしていたのに途中から雪景色になりみんなの目つきが急に変わり出す。

全米に見放されたスノーボードシーンなんか存在しないこの土地こそが実は手つかずのレールの宝庫だった。

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Austen&Riley

ものの2時間程で十数カ所のスポットをチェックし良いスポットはそれぞれのiphoneに記録、クルーのストリートに対する貪欲さは半端じゃ無かった。

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500m位離れてるレールとか余裕で見えてるんじゃないか?って思うくらいみんな目がギラギラしていた。未開拓の土地だから余計そうなのかもしれないけどロケハンやスポットシークってのはこういう事を言うんだってのが身にしみて分かった。

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Austen,Riley,Cody,Sam&Krister

買い出しがてらスーパーの駐車場にてみんなで今晩やるスポットについてミーティング、まあなんせみんなミッドウエストのストリート集団House of 1817が抱える若手ライダーだけあって超エグいスポットとかも普通にやりたいとか言ってしまうこの連中。でもこの手の撮影は自分のスキル(技量や体調)がしっかり分かってないとマジでやられる。気合い一発で行っても、やられたらこのトリップが初日で終わる可能性もあるし。場合によってはただの足手まといになりかねない。現場の空気とクルーのモチベーションに合わすのもここでのスノーボーディングのやり方の一つだと思う。でもここで自分を主張できなかったら撮影の空気をみんなに持っていかれる。つまり撮影を自分のペースに持っていけなくなってスポットの難易度とか関係無しに気持ちよくライディングできない。

スポットチェックした十数カ所の中から自分なりにイメージが良いスポットを提案する。たった1人の日本人の言う事にもみんなちゃんと耳を傾けてくれる。初日の夜、向かった先は郊外にある運動施設のダウンレッジだった。

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撮影の準備を済ませ、みんな徐々に50-50やボードスライドでウォームアップしていく…のかと思ったら、Kristerはいきなりスイッチバック270イン、AustenはB1インスイッチ5-0で様子見…それにあわせてフィルマー二人がアングルやライトのチェック…正直半端な過ぎてビビった。今まで自分が経験してきた撮影のモチベーションが違い過ぎたのだ。

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フィルマーも何も言わずにライダーの動きをしっかりと把握してるし、たとえ合図がなくてもいつでも俺はちゃんと撮ってるよっていうのが伝わって来る。それだけでクルーにも大きな信頼感が持てる。

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挨拶代わりではないけど自分はさっさとワンカットを遺す事ができた。最初から飛ばし気味のKristerやAustenはなかなか納得いくメイクは出なかった。逆にマイペースなCodyはさすがの安定感でがっつしプロパーカット(Aカット)を2つも遺してこのスポットは警察からキックアウトされることもなく無事終了。

この時すでに午前2時をまわり、初日をなんとか乗り切る事が出来てほっとした自分、機材を撤収してやっとシートに座るとそのまま落ちてしまっていた。

車が到着して、やっと今日の宿に着いた思って目を開けると目の前にあったのは今日チェックしためちゃくそ長いダウンフラットダウンのレールのスポットだった…みんななにも言わずにスコップを持って作業をはじめだすし、さすがにこれはちょっとまじで悪夢かと思った。疲れもかなりきてたのでさすがにこれは無理と思い、みんなにこれは俺はやらないって事を伝えると、あれ?聞いて無かったの?的な感じで明日の撮影の準備だよって笑って返された。ていうか最初帰るって言ってたやんけ!って思ったけど。僕が落ちてる間にそいう話になったみたい。

午前四時、明日やるスポットの下見と準備も終わって。やっと今日の宿に戻れた。

宿はネブラスカに住んでいるKristerの伯父さんの家の地下室。ブランケットもないソファーの上で自分のダウンジャケットにくるまって、次の朝を迎えた。

つづく

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NEBRASKA STREET 紀行 #01 [go to Nebraska]
posted by Yusaku Horii at 21:36| Comment(1) | TrackBack(0) | NEBRASKA STREET 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

NEBRASKA STREET 紀行 #01 [go to Nebraska]

2012年2月3日  

成田空港77番ゲートを通りAA0154便にてシカゴへ。

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gate77 at Narita Intl

今回の旅は年末から続いたSTONPの西日本での撮影も一段落したのものの、一息入れる余裕もないままの渡米となった。

フライトは意外とよく寝れて眠気や時差のストレスもあまり無く十時間程のフライトを経てシカゴのオヘア国際空港へ着いた、着陸時機内では僕の大好きなSeven Seas Voyageという曲の元ネタ、A SO BI MA SHOの心地よいメロディーがゆっくりと流れていた。


Naoyuki Onda - A So Bi Ma Sho


Mic Jack Production - Seven Seas Voyage

そのメロディーはまるでこの旅の始まりを予感していたのかのよう。Seven Seas VoyageのBIG JOEとYURAのリリックスが頭の中を駆け巡る…



生まれ故郷を離れ でかい世界へ渡れ
失うものはないぜ 全力で語れ
ありったけの勇気と夢を詰め込んで 黒船よ 風になびかれし身の上

-BIG JOE-

まだ旅の途中 進み続ける 初心忘れることなく がむしゃらに進む
整った道よりも まだ見ぬ未知の道求め 意志保ち続ける 俺自身

-YURA-



身が引き締まるような思いをさせられたランディング、これからの旅への期待、そして成功を想像し胸を躍らせていたのも束の間、入国審査の時に、まるで脱獄をテーマにした映画の看守役のような態度のおっさんに容赦なく質問を浴びせ付けられとりあえずいらっとさせられる。毎度のことではあるが...

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bar at O'Hare Intl

まあでも無事入国できたってことで、空港内のBarで一息つく。Amber Bockというミズーリ州のブレンドビールとサルサチップスでとりあえず自分に乾杯。慣れてる気はしていても毎回びっくりするのがこの量、かるくおつまみを頼んだつもりがほとんど残すはめに…でもちなみにこのビールはかなりいける。

そうこうしているとミネアポリスへの乗り継ぎ便の時間が近づいてきた。そう、今回の旅の目的はSignal US teamが待つミネソタを訪れること。

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Sam&Jake

大抵の場合、空港でスムーズに仲間と再会出来ないのがトリップのプロローグとなるはずだが、かなり良いタイミングでJake Olson Elm(Signal snowboards)とカメラマンのSam Fenton(Bald E-Gal)がニヤニヤしながら「Yusaku son(さん)」と書かれたウェルカムポスターを片手に出口で待ち構えてくれていた。

初めての土地に降り立った興奮とタイミングが良過ぎる展開に思わずハグ、持っていた手荷物を置いて、今年のミネソタは雪が少ないだとか色々お互いの近況を報告。そしてその様子をSamは撮り続ける。

久しぶりに会うミネソタのファミリー、Jakeとは何度となくトリップを共にし、日本でも何回もセッションしているけどこうやってJakeとその仲間達が生まれ育った土地を訪れるのは実は初めてだった。

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Jake`s car inside

Jakeの車に乗り込みいざSignalハウスへ。空港の外の空気はかなり冷えていてまるで北海道のようだった、Jakeは続ける「悪いな優作、俺も信じられないけど今年は二月なのにアメリカ中西部には雪が全くないんだ。」たしかに、外気温は寒いが街には全く雪が無い…どうやら年明けにどかっと降ってから一ヶ月ほどミネソタでは雪が降ってないようだった。

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ミネアポリス国際空港からそれほど離れていないSignalハウスはとてもメローな住みやすい場所にあった。家の住人はJake Olson Elm,Cody Beiersdorf,Danimals,Brandon Larson,Sam Fenton(filmer),そして僕。
それほどゲットーな地区ではないし、ミネアポリスやセントポールといった街にもかなりアクセスしやすい。(めっちゃがんばったらスケートでもいける距離)家の近くの交差点の角にはイカした恰幅のよい親父がやってるBarや少し歩けば実はミネアポリスでも何気に有名なローカルBBQ屋さんもある。ちなみにこのBBQ屋さんのシュレッドポークBBQサンドがめちゃくちゃうまい。

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me&my room image from the instagram @jakeoe

そんなSignalハウスには僕専用の部屋も用意されていた。住人達と久しぶりに再会し、自分の部屋に案内されて自分専用のソファーベッドに腰を下ろす。Jakeが長旅お疲れ様と言ってPBR(アメリカでよく飲まれているビールブランド)を差し出してくれる。

トラブルも無くミネソタへ辿り着けて、しかも暖かい家と布団、うまいBBQサンド、そしてJakeにさっきもらったPBR。もうなにも言う事がない位最高の気分だった。しかし次の瞬間気分はどん底になる。

バックパックが無い。

これにはさすがに焦った、中にはパスポートや現金、各種証明書、クレジットカードはもちろんPCやハードドライブ、カメラ。まあなんせ絶対必要な物全てが入っていた。まさかただでさえ巨大なバックパックなんか絶対落とす事や忘れる事なんかないし、絶対背負っているから紛失、盗難なんかされるはずがないと信じ切っていた。

でも車にも、もちろん家にも無い。だんだんと悪いイメージが頭の中を支配してきてかなり気分は最悪になってきた。

「空港や」

ここしかないと思った。なぜなら。

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完全なる置き忘れだった、まさか、自分が…とにかく速攻で空港へ向かいながら電話して落とし物を確認した。しかしそれらしき物はないらしい。

いくら空港でもさすがに無いか…マジで終わった。と思いながら最後の望みで空港のインフォメーションのおばちゃんに駆け寄った。相当焦った顔だったのか一瞬びっくりされたが、すぐに笑顔に変わって「これでしょ?」と言わんばかりに僕のクソ重たいバックパックがカウンターから姿を現した。この時ばかりは空港のおばちゃんが仏に見えた。問い合わせた時には確認出来ていなかったらしい。しかも中身も全て無事、奇跡。

Jakeとハイファイブし、どん底から最高へ舞い戻ったのだ。

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Shotgun image from Tuesday in the Hütte 19

家へ戻るとみんなでショットガン(ビールの一気飲み)をかまし。そのまま近所のBarで飲んで、タクシーでセントポールまで行きまたBarを二件ほどハシゴした。

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なんどでも言うが気分は最高なのである。

明日から始まる撮影が楽しみだと、みんなに伝えると。え?雪無いから撮影とか無理よ。という返答と共に、明日の朝からネブラスカ州へトリップ行くけど優作も行くか?JakeはVGの撮影で明後日からヘルシンキ行くから行けないけど...

午前2時30分、いきなりアメリカ合衆国の中のどこだかも分からないネブラスカ行きが決定した。

午前7時、いきなり知らないアメリカ人二人が部屋に入って来た。

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preparing for trip

気がつくと荷物まみれのぎゅうぎゅう詰めのサバーバンに乗せられネブラスカ州へ向けて片道10時間程のドライブがはじまっていた…

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Cody Beiersdorf on the way

つづく


posted by Yusaku Horii at 15:18| Comment(0) | TrackBack(0) | NEBRASKA STREET 紀行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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